BOOK REVIEW~新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣
やめようと思っても,ついつい食べ過ぎてしまう…
というのが,ダイエットが進まない,リバウンドしてしまう,要因なのですが。
さて,どうやってこの循環を断ち切るかが,ダイエットのカギの一つです。
やめたい食べ過ぎ習慣を,やめることができれば良い訳ですが…
食べ過ぎる悪習慣を「やめる」ためのロードマップ
こういった自分にとって良くない習慣をやめるためのメソッドを提供するのが,今回ご紹介する「やめる」習慣。
この本によると,習慣には,
・ネットサーフィンや無駄遣いなどの行動習慣
・食べ過ぎ,飲み過ぎ,タバコなどの身体習慣
・いらいらする,くよくよする,完璧主義などの思考習慣
という3つがあり,下に行くほど習慣をやめるのに時間がかかり,食べ過ぎが該当する身体習慣は,やめるまで3か月かかるとのこと。
そして,やめるまでのロードマップとして,
・第1~3週:とにかくつらい禁欲期
・第4~7週:どうでもよくなる無気力期
・第8~10週:快適になる安定期
・第11~13週:マンネリ化する倦怠期
という期間があり,それぞれの期間毎に対策が説明されてます。
悪習慣をやめるまでの具体的な対策とは?
共通して重要な土台が,「こころの体力」,目先の欲望や誘惑に負けず,自分の感情をコントロールする力です。
この体力には,筋力とエネルギーが必要で,こころのエネルギーをなくす要因が,寝不足,空腹,ストレス・過労,体調不良等で,要はよく寝て,栄養をとって,過剰なストレスをなくす,健康的な生活を送ることがエネルギー維持に必要なこと。
また,目先の誘惑を乗り切れるだけの「骨太の理由」を作り,いつでも確認してモチベーションを維持することも大事です。
もう一つはスイッチング行動。
これは,やめたい習慣で得られている心理的メリットを,別の手段で得られるなら,それを代替行動として用意しておくこと。
予想される困難「投げやり」で食べ過ぎる場合にも対策を!
興味深かったのは,第1~3週の禁欲期で挫折してしまわないようにする対策の中に,「投げやりに上限を作る」というのがあります。
完璧主義の人は,一度挫折すると投げやり思考に陥りがちなので,食べ過ぎたときでも「飲み会帰りのラーメンは我慢する」など,もう一段緩いルールを作っておき,せめてそのルールだけは守った,という自己コントロール感を維持すること。
自分も,結局摂取カロリーの設定が守れないと,つい「ならば,ついでに食べたかったあのアイスとあのパンを…」と,かなり投げやりになりがちなので,この上限ルールは参考にしたいところです。